1.LGBT
最近ではメディアでもよく耳にするようになった為、LGBTという単語を聞いたことがある方も多いと思います。
LGBTとは、Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシャル)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字をつなげた略語で、セクシャル・マイノリティーの人たちを表す総合的な呼び方のひとつです。
- Lesbian(レズビアン) ・・・女性の同性愛者(女性を恋愛対象として好きになる女性)
- Gay(ゲイ) ・・・男性の同性愛者(男性を恋愛対象として好きになる男性)
- Bisexual(バイセクシャル) ・・・自身の性を問わず男性と女性、両方の性を好きになる人
- Transgender(トランスジェンダー)・・・生まれたときに割り当てられた自身の身体の性別と、性自認が違っている人
2.LGBTQ+は性の多様性から生まれた
前述したLGBTという単語は知名度もあがっており、電通ダイバーシティ・ラボの2020の調査でも約8割の方が知っていると回答しています。
しかし、LGBTQ+という単語になるとQ+と新しい単語が増え何の頭文字だろ?と思う方もいるかもしれませんが、Qはクエスチョニングおよびクィアが入ります。
+には、それ以外の性の多様性が表せられており様々なセクシュアリティがあるという意味になります。
Q(クエスチョニング及びクィア)とは?
クエスチョニングとは性自認(自分の性別)や性的思考(恋愛や性的関心をどのような性別に抱くのか)が決まっていない、わからない若しくはあえて決めていないあり方を差します。
もともとセクシュアリティとは元来流動的なもので、変化することもあると考えられており、その様なセクシュアリティの転換期もまた、「クエスチョニング」と呼ぶことが出来ます。
クィアとは
Queer(クィア)とは、直訳すると「奇妙な」「珍奇な」という意味ですあり、変わり者や奇人などネガティブな表現として使用されていました
しかし、時代の変化と共に従来の枠組みに当てはまらない多様な性的指向を持つ人が自身を肯定的にとらえる表現として用いられるようになり、現在は性的マイノリティを包括的にとらえる単語として扱われています。
なぜ+と表現するのか?
先ほど+には、性の多様性が表してあり様々なセクシュアリティと表現しましたが、なぜLGBTQのように頭文字で表記しないのかというと、頭文字では表すことのできない様な多様な性があるからです。
「性のあり方はグラデーション」といわれているように、性には表記することが出来ないくらい多くの種類が存在しています。
3.LGBTからLGBTQ+へ
様々なメディアでも「LGBT」から「LGBTQ+」と表現が変化してきています。
それは「LGBT」ではないマイノリティの方々も差別や偏見に苦しめられており、ダイバシティー推進が進みつつある社会において、「LGBT」ではないセクシャリティをもつすべての人々への配慮として、性的マイノリティの略称を「LGBTQ+」と表現することが、その方々への配慮を示すことに繋がるからです。
最後に
「LGBTQ+」をはじめとする性の多様性について、知ることこそがはじめの一歩になります。
また、すべての人が自分らしく生きられる社会に近づく為にも、知ることで見える世界があります。
まずは1人1人が「そんな人がいるはずがない」などの無意識な思い込みを排除することに努めなければなりません。この記事を見ている皆さんのきっかけになれば幸いです。
電通LGBTQ+調査2020概要
・調査対象:20〜59歳の個人6,240人
(LGBTQ+層該当者555人/ストレート層該当者5,685人)
・調査対象エリア:全国
・調査時期:2020年12月17〜18日
・調査方法:インターネット調査
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021023-0408.pdf