LGBTQ+という言葉が少しずつ世間に浸透していく中、テレビドラマや配信ドラマでもLGBTQ+を扱った作品が多く生まれております。
今回はそんなLGBTQ+を扱った海外ドラマを厳選して5つ紹介致します。
どの作品も評価が高く、性的マイノリティに対して誠意のある描き方がされている作品たちなので、ぜひともチェックしてみて下さい!
1.『オレンジ・イズ・ニューブラック』
このドラマはNetflixオリジナル作品として配信されているアメリカのドラマです。
2013年から2019年に渡る期間に全7シーズン91話が配信され、
2019年時点ではNetflix内で最も視聴されたオリジナル作品となっております。
ストーリーは基本的にニューヨークの刑務所内で進行します。
主人公のパイパーはかつて交際していたレズビアンの恋人との関係で麻薬密輸の罪に問われ、刑務所に入れられてしまいます。
その刑務所内で、あらゆる人種や性的指向の人達と出会い、数々の困難に立ち向かいながら友情・愛・人間の多面性と向き合い逞しく生きていく、というストーリーです。
主人公のパイパーがかつてレズビアンであり、収監された刑務所内にはトランスジェンダーの方もいます。
ゴールデングローブ賞とエミー賞の受賞・ノミネート数がとても多い、評価の高いドラマです。
2.『グレイス&フランキー』
こちらのドラマもNetflixオリジナルです。
2015年から配信が始まり計7シーズン94話ある人気ドラマです。
家族ぐるみで仲の良かった、グレイス・ロバート夫妻とフランキー・ソル夫妻。
しかし、それぞれの夫のロバートとソルが20年前から同性愛の不倫をしていたことを告白されます。
離婚をすることになったグレイスとフランキーは、同性愛というものに向き合いながらもさらに友情を深めていきます。
同性愛と熟年離婚という社会的なテーマをはらんでいながらも、コメディタッチな作品です。
重苦しくなくLGBTQ+のことを知ることができる優れた作品です。
3.『Lの世界』
このドラマは2004年から放送が開始されたドラマで、社会現象になるほどの人気でした。
テレビシリーズは6シーズン70話ありますが、今現在も配信限定で続編が作られています。
舞台はロサンゼルスのウェスト・ハリウッド。
ここは人口の3分の1がセクシャルマイノリティであり、そんなウェスト・ハリウッドを中心にした、レズビアンやバイセクシャルの方達を描いた群像劇です。
このドラマはアメリカで初めてレズビアンをメインテーマにした作品という点で大きな意味があります。
また、主要な脚本家10人のうち9人がレズビアンであり、性的マイノリティの苦悩や喜び、生き様がリアルに描かれている点も注目です。
4.『glee』
『glee(グリー)』は世界的にも大人気な有名ミュージカルドラマです。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
2009年から2015年に渡る6年間、全121話放送された今作は放送開始当初から人気を博し、サウンドトラックは全米NO1のヒットになるなど、社会現象を巻き起こしました。
廃部寸前の弱小合唱部が再起をかけて奮闘する青春ドラマで、生徒の中にはゲイやレズビアン、バイセクシュアルのキャラクターもいます。
楽しく爽快なミュージカルドラマながらも、思春期という多感な時期に、自分や周りとどう向き合っていくのかを見つめる素晴らしい作品です。
5.『9月の朝 ~カサンドラの物語~』
こちらはAmazon prime videoの配信ドラマで、2021年に作られたブラジルの作品です。
恋人と暮らしているトランスジェンダーの主人公カサンドラ。
自分らしく前向きに生きていたのだが、元恋人がカサンドラの息子だという男の子を連れてやってきます。
男と女、そして血の繋がりという身につまされるテーマと向き合う傑作です。
内容はもちろん面白いのですが、主人公のカサンドラを演じている俳優は自身もトランスジェンダーである歌手のリニケールです。
LGBTQ+を客観的に扱うだけでなく、当事者の肉体と感情を使って表現される物語は一見の価値があります。
まとめ
以上の作品以外にもまだまだLGBTQ+を扱ったドラマは沢山あります。
ダイバーシティが叫ばれる昨今、ドラマ業界では特にLGBTQ+をテーマにした作品が増加傾向にあります。
この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか?
今回は海外作品のドラマを紹介しましたが、次回は国内のドラマを紹介します。
そちらも是非ともチェックしてみてください!