好きな人と好きな部屋を借りてともに暮らすこと。
そんな当たり前のことが、同性のカップルだと認められないケースがあるのはご存知でしょうか?
こちらでは、LGBTQ+当事者が賃貸物件を借りる際に起きる問題と課題、そして解決方法について解説致します。
こちらの記事が少しでも現状を変えてくれる力になることを願います。
LGBTQ+が直面する賃貸問題の現実
悲しいことに、LGBTQ+の当事者カップルが賃貸物件を借りられないケースは珍しくありません。
「同性カップルには貸せない」という方針の物件オーナーや管理会社がいまだに存在しているのが現実です。
リクルート住まいカンパニーによる、LGBTQ+を自認している全国の20〜59歳を対象に実施した2018年の調査では
[セクシュアリティが原因で差別・偏見・困難を経験した]
という項目の中で
「賃貸住宅探し」は28.7%、「住宅購入」は31.1%にものぼっています。
[出典:SUUMO「LGBTの住まい・暮らし実態調査2018」]
https://www.recruit.co.jp/newsroom/recruit-sumai/press/upload/SUUMO_LGBT_cyosa_20181004.pdf
賃貸物件を借りる際の審査において、性別や性的指向を問う時点で世の中の動きに逆行していると言わざるを得ません。
このようなことは本来あってはならず、この問題について多くの人に知ってもらうと同時に早急な改善が必要であると言えるでしょう。
お部屋を借りるために
そういった現状の中、どのようにすればスムーズにお部屋を借りることができるでしょうか。
これまでは、同性カップルであることを秘め、友人同士のルームシェアという建前のもとお部屋を借りるケースが多かったようです。
しかしながらその場合は寝室を2つ用意できる部屋でなければならなかったり、カモフラージュのためにベッドをわざわざ2つ用意しなければいけなかったりと、不都合な困りごとが多々ありました。
最近では、社会の変化とともにLGBTQ+フレンドリーを謳う不動産屋も増えてきました。
そういった不動産屋で同性カップルが利用可能な物件を紹介してもらえるケースもあります。
また、自治体によってはパートナーシップ証明が受けられるところもあります。
パートナーシップ証明書があれば借りられる物件もありますので、それらを見つけるのもよいかもしれません。
まとめ
賃貸物件を借りる、という権利はどんな人種、宗教、SOGIの人であれ、全ての人が等しく認められるべきものです。
今こそ、こういった時代遅れの認識・差別意識を捨て去って、あらゆる人たちが暮らしやすい社会にしていくべき時です。
これからもこちらのサイトにて、LGBTQ+に関するあらゆる情報を発信していきます。
ぜひともチェックして理解を深め、社会の認識を少しずつでも変えていきましょう。